会長挨拶

内科系会長挨拶

天理よろづ相談所病院循環器内科 中川 義久

第31回の冠疾患学会学術集会の内科系会長を拝命いたしました天理よろづ相談所病院循環器内科の中川義久です。2017年12月15日(金)・16日(土)に、大阪国際会議場において開催することになりました。外科系会長である滋賀医科大学心臓血管外科の浅井徹教授とともに本学会を開催させていただくことを大変光栄に存じております。

今学術集会のテーマは「Heart Teamの新たなる使命」とさせていただきました。ハートチームという用語は定着しています。しかし、その実態として活動が充実しているかには疑問もあります。心臓血管外科と循環器内科が共同して様々な職種の関係者とともに冠動脈疾患の予後の改善を目指すのがハートチームです。概念としての言葉を超えてハートチームの使命を本音で議論したいという思いでテーマを設定させていただきました。冠疾患学会は、冠動脈疾患を外科系・内科系の医師がともに同じテーブルで議論することができるきわめてまれな学会です。現場の目線で冠動脈疾患診療における問題点を議論し、明日からの実臨床に役立つようなメッセージを得ることができればと願っております。

本学術集会が実り多く、会員の皆様にとりまして有意義なものとなりますようスタッフの総力を挙げて鋭意準備を進めております。年の瀬の忙しい時期の開催となりますが冬の大阪には美味しいものが多くございますので、是非とも多くの皆様に演題応募して頂き、第31回日本冠疾患学会学術集会へ御参加して頂くように御願い申し上げます。

外科系会長挨拶

滋賀医科大学心臓血管外科 浅井 徹

第31回の冠疾患学会学術集会の外科系会長を拝命いたしました滋賀医科大学心臓血管外科の浅井 徹です。2017 年12月15日(金)・16日(土)に、大阪国際会議場で本学会を開催することになりました。内科系会長である天理よろづ相談所病院循環器内科部長の中川義久先生とともに力を合わせて企画させていただきます。

この冠疾患学会は、国際的にも稀な循環器内科医と心臓血管外科医が集って開催する学会です。近年欧米のガイドラインに影響を受けてハートチームの概念が日本に導入されたように理解されますが、我が国に生まれたこの学術集会自体が最も原点に近い形でのハートチームへの志向性ではないかと思います。

今回のテーマ「Heart Teamの新たなる使命」は、個々の技術がたえず変化し先端技術のみを扱う学会が増える中、今一度大局的な視野を持ちハートチームがどう機能すべきか皆さんとともに模索したいという思いから創りました。日本には技術とデバイスを駆使する先進的PCIと、国際的にも極めて高い動脈グラフト使用率とオフポンプ率の冠動脈外科があります。循環器内科、心臓血管外科、薬物治療、バイパス手術、インターベンション治療といった専門分野を超えて冠疾患という一つの視点で、一人ひとりの患者さんのベストを選択するハートチームの臨床判断力向上に役立つ学術集会となることを期待します。

国内外の最新の治療とハートチームの使命を12月の大阪で熱く討論できるべくスタッフ一同総力で準備に取り組んでいます。皆様の多数の演題応募とご参加を心よりお待ちしております。